想像力ありますか?

いい弁理士は、想像力があります。

たとえば・・・

・お客さんの業務を考え、どのあたりで特許を取れたら有益か、とか

・発明内容を聞いて、お客さんの業務・技術動向から、いろいろな技術・発明の展開を提示するとか

・仮に特許がとれた場合に、模倣者がどのように模倣してくるか、とか


お客さんの原稿をちょっと手直しして特許出願する、、、そんな弁理士は代書屋と呼ばれてもしかたないですね。

請求項が1つしかない、非常に多い

もし特許出願をしていたら、ちょっと控え書類を見てください。

特許になった場合の特許権の範囲を決めるのが、特許請求の範囲という書面です。

特許請求の範囲には、1つ1つ権利範囲を決める請求項があります。

【請求項1】 ・・・

【請求項2】 ・・・

・・・

請求項の数に制限はありません(ゼロ個はダメですが)。

もしも、この請求項の数が少ない場合には、気をつけてください。

機械や電気の特許出願の場合、請求項が1つしかない。
そんなのは、いい特許出願とは言えません。せめて3つはほしいところです。

逆に、それほど複雑な発明ではないのに、請求項が20以上ある場合も気をつけてください。
多くても特許出願としては問題ないですが、弁理士報酬が高くなっているハズです。

別の事務所に移管する

特許出願のときに頼んだ事務所・弁理士。

そのときの対応、その後の対応に納得いかない、おかしい、と思ったら、
特許出願のあとに、別の事務所・弁理士へ特許出願を移すことができます。

・担当の対応が悪い。

・よい担当者だったが、事務所を辞めてしまい、別の担当となった。

移管する前に、まず別の弁理士に相談してください。

そのときも・・・弁理士選びには気をつけてくださいね。

常に特許出願させようとする

相談したとき、常に特許出願しか選択肢がないと思わせる。

まず、よい弁理士なら、出願しても特許にならなそうなものは、出願しない選択肢も提示します。

また、技術によっては、特許出願するより、ノウハウとして保持するほうがよい場合もあります。

一律に特許出願のみを勧める弁理士は避けたほうがよいですね。

事務所の場所

事務所の場所。

(1)あなたの会社からの所要時間

(2)ターミナル駅の近く、ローカル駅の近く、駅から遠い。

(3)自社ビル、超高層ビル、雑居ビル、住居用マンション、レンタルオフィス。

(1)は・・・重要ですね。ミーティングをやるので。
(2)は・・・ちょくちょく行くなら重要ですね。
(3)は・・・ちょっと気にしたほうがよいかな、という程度ですかね。
      賃貸費用が高いほうがセキュリティがよさそう。
      事業規模に比べ賃貸費用が高いと経営上どこかにシワ寄せがいっているかも。
      レンタルオフィスは、セキュリティがかなり不安ですね。

口が上手、より、ペンが上手

特許出願の審査が進むと、
特許庁から拒絶理由通知がくることが多いです。

拒絶理由通知に対して、
意見書・手続補正書を特許庁へ提出して、
特許にしてください!とお願いします。

このとき、弁理士は、特許庁の審査官を納得させるような文章が書けないといけないのです。

いい弁理士であれば、法律・実務慣習を考えて、特許になるように、うまーく意見書・手続補正書を作るでしょう。

このときに弁理士の優劣が顕著に出ます。

とくに、特許になるかならないか微妙な場合。

~どうすればペンが上手な弁理士かわかるか。
・日頃から色々質問してみましょう。法律知識があるかわかります。
・メールやファクシミリでのやりとり、書類上で、的確な文章を書いているかどうか。
・雑誌、インターネットなどでその弁理士が書いた文章を見てみましょう。

@口下手でも、ペンが上手なひとがいます。
@口先だけのひともいます。
じっくり見極めましょう。

少しは・・・勉強しましょ

すべて弁理士まかせでも、

どういった権利がほしいか、必要かは、

お客さん(=出願人)にしかわかりません。

権利の範囲は、「特許請求の範囲」という書類に書いてあります。

「明細書」は、「特許請求の範囲」の内容の一具体例にすぎません。

細かいことはわからなくてもよいです。

自分がほしい権利を弁理士に説明して、
「特許請求の範囲」が自分が思っているような形になっているか確かめましょう。

「特許請求の範囲」は難解です。ですから弁理士に聞きましょう。1つ1つ。

このような対応を嫌がる弁理士なら、次回は別の弁理士に頼んだほうがいいですね。

20万円か30万円か

日用品や簡単なものの特許出願の場合、

費用が安い特許事務所だと、20万円くらい。

費用が高い特許事務所だと、30万円くらい。

傾向としては、安かろう悪かろうです。
ただし、高いところが良いとは限りません。
費用が安いところはあまりいい事務所はないでしょう。

「特許出願」と「特許」は別物です。

「特許」をとることを考えているなら、費用が高くてもマトモな弁理士に頼んだほうがいいですね。

「特許出願」だけなら、書式だけ調べれば御自分でもできますから。